(52)詩篇から 幻想とは何か(54)詩篇から ある自罰感覚

2020年01月24日

(53)詩篇より「働かざる者食ってよし」

詩集『今浦島抄』(2011/4)より



      <この世の暗黙の納得>


この世の暗黙の納得
働かざる者食うべからず
事実失業者は食えず
病者障害者も肩身が狭い
生存権は絵に書いたモチ

ところがあそこでは
老人子ども病者障害者以外の
働く気がない働かない人も
食っていた
別に小さくならないで

食堂はタダだから
金のあるなしは関わりなかった
事実働いても給与はなかった
働きたいから働くんで
食うためではなかった

マチマチの稼ぎで
みな同じ物を食った
同程度の物を着て同じ住居に住んだ
たしかにド貧乏だったが
不自由ではなかった

ところがある時期から
働きの悪さが
取組みの悪さと見なされた
働かない者は肩身が小さくなり
食堂にも行きづらくなった

そうしなければ自滅したから
必然の流れというしかない、のか?
されどあそこには
働かざる者食ってよし
の暗黙の納得があった



  
註)この流れはヤマギシ実顕地における「マイペースから一体ペースへ」という取り組みテーマによって加速され、実顕地はどんどん労働社会化していきました。「働かざるもの食ってよし」とはこの反対の意味となります。ほとんど聞かない言葉でしょうね。
   私が参画した別海町のヤマギシ北海道試験場(北試)を含めた初期のヤマギシにはこの感覚、考え方は一般的であり、見田宗介氏の初期エッセイにも紹介されています。
   私はこの「金の要らない村」「働かざるもの食ってよし」を主要な問題意識とする私小説『追わずとも牛は往く』(2018年)を自費出版で刊行しています。1976年高校教師を退職してから、一家で参画した北試体験を綴ったものです。

   なおこの著書は、購入可能です。
   当方 e-mail akkesi7816@outlook.jp に連絡いただければ、直ちに本を送付いたします。
   到着確認後
  『追わずとも牛は往く』1冊について 1、500円(書籍+送料)の振り込みを以下のようにお願いいたします。
   ゆうちょ銀行に、口座番号(記号)14090-2 (番号)18339921  フクイマサユキ
   ゆうちょ口座があれば電信振替で手数料はかかりません。
   他金融機関からの振込みの場合【店名】四〇八(読み ヨンゼロハチ)【店番】408 【預金種目】普通預金 【口座番号】183399
   よろしくお願いいたします。
   福井正之




okkai335 at 06:24│Comments(0)

コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
(52)詩篇から 幻想とは何か(54)詩篇から ある自罰感覚