2020年09月15日
88)新刊紹介 いわゆる「一般に」解りやすくとは
今回私が所属しておりますサークルへ新刊紹介させていただきました。
そこでいわゆる「一般向け」の案内文はどんなのがいいのか、改めて考えさせられました。
やはり抽象的で難しいという習性をなかなか払しょくできていないと痛感します。
そこで何とかならないかと考えてみた一文です。
▼新刊案内
皆さまどうもご無沙汰です。
この度本を出版することになりました。コロナ禍のドサクサの中でしたが、この企図は何とか生き延びることができました。タイトルは『「金要らぬ」村を出る…』です(前作「追わずとも牛は往く」に次ぐ2作目)。私はご存知<元ヤマギシ>です。
その帯(サブタイトル)には
「金無しで25年も暮らした。今さら外で金目当てに働く気がしないのだが…」
と記してあります。
これはまさに事実なんで、おそらく家事、育児に苦手な女性にはとても居心地がいいところでしょうね。
またあそこは働かない人も食っていました。別に小さくならないで。
また働く人は働きたいから働くんで、事実働いても給与はなかった。それも自他のために体を使い、知恵を働かすことが心地よいと感じ、またそう考えられたからだと思います。
しかしぼくら夫婦は他の仲間とともに2001年には村を出ました。
わざわざシャバに出る気になったのは<村の変質>です。
ヒエラルキー体制の確立と子どもらへの体罰でした――
ともかくこの間職探しをしながらの、仲間たちとの切実な交流の場が生まれました。
そこから過去の「村」についての回顧と反省を、さらにそれによる未来への模索もはじまりました。
互いの口座番号を知らせ合って、お金の贈り合いをしたこともあります。
同時に私ら夫婦は手当たり次第に仕事を探し、私などより1日2か所は働く妻の尽力が圧倒的でした。
「金の要る社会」での暮らしは半端でなく、とても厳しかったというしかないです。
そのうち偶然見つかったのは、逗子での夫婦住込み管理員の職(住)でした。
この手記はそこまでの経緯を何とかまとめたものです。ともかく馬鹿正直に書きました。
よろしく覗いてみてください。